遺愛高で“感謝の桜”植樹 岐阜から淡墨桜届く
update 2014/4/13 10:12
遺愛女子高校(福島基輝校長)は12日、同校敷地内に、NGOこの指とまれ(岐阜)から贈られた、国の天然記念物「淡墨桜」の苗木1本を植樹した。同校生徒会を中心に東日本大震災の被災地支援に尽力してきたことへの、同NGOからの感謝の証しという。植樹式に参加した生徒会役員7人は心を込めて苗木を植え、今後の活動への意欲を高めた。
同校は、東日本大震災後、被災地に住む人々を元気づけようと、同NGOを通じて季節ごとのメッセージカードを送り、募金活動にも励んできた。被災地からは「カードを送ってもらって、心が温まった」とお礼の手紙や色紙が届き、昨年の冬には手作りの花のコサージュ約100個が贈られたこともあった。
植樹には日本で6人しかいないという桜守の浅利政俊さん(83)が七飯町から駆けつけ、生徒たちに植え方や育て方を丁寧に指導。生徒たちは慣れない作業に苦戦しながらも慎重に土をかぶせ、添え木し、水をやった。浅利さんは「北海道の高校で貴重な淡墨桜があるのはここだけ。ぜひ大切に育て、花を咲かせてほしい」と話した。
3年生の石川ゆりさん(17)は「東日本大震災を忘れることなく、木の成長を見守っていきたい。今後も活動を続け、少しでも被災地の皆さんの役に立ちたい」、八木橋笑里さん(17)も「被災地の人たちからの気持ちが伝わってきて、とてもうれしい」と笑顔。生徒会長の佐々木千夏さん(17)は「とても貴重な桜をいただき、植樹する場に立ち会えたことに感動。大きく美しく、見た人が元気になるよう育てていきたい」と話していた。
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