「五稜星の夢」再開へ

update 2013/11/7 10:04


 冬季の電力不足を懸念して昨年中止となった、国の特別史跡・五稜郭跡の星形をイルミネーションで彩る「五稜星の夢(ほしのゆめ)」(実行委主催)が12月1日〜来年2月28日に開催されることが決まった。冬の函館観光の目玉として、市民や観光客の声に応えて2年ぶりに再開する。

 はこだてクリスマスファンタジー(12月1日から)と並ぶ冬の風物詩で、堀の内周約1・8キロに約2000個の電球を取り付け、夜のまちに大きな星を浮かび上がらせるイベント。

 1989年から始まり、毎年、多くの観光客や市民が訪れ、雪が積もる地面や凍結した堀に明かりが反射する幻想的な風景を楽しむ。

 今冬は、政府が道内に2010年比6%節電を要請し、節電対策が求められており、イベントでは堀以外のライトアップの自粛や、点灯時間を例年より1時間繰り上げて午後5時〜同9時とする。例年より消費電力を10%削減できると見込んでいる。

 宮下俊雄実行委員長(69)は「昨年は節電を考えて中止にしたが、『今年はやってほしい』という声が多かった。観光客や市民に冬の五稜郭を楽しんでもらいたい」と話す。「ボランティアの力を借りて、冬の函館を盛り上げていきたい」と協力を呼び掛けている。1口500円で募金も募っている。問い合わせは事務局(TEL0138・40・8009)へ。

提供 - 函館新聞社


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