函館版「路地裏探偵団」 大門の隠れた名所 案内

update 2013/10/28 10:09


 市民に大門の魅力を紹介するまち歩きイベント「だいもん路地裏探偵団」が27日、大門界隈で初めて行われた。青森県弘前市の人気のまち歩き「弘前路地裏探偵団」にならい、探偵スタイル≠フガイド3人が、往時の風情が残る大門の小路や昔懐かしいスポットにいざなった。

 「屋上はきょう限りの特別開放。ほかにもこの建物は見どころがいっぱい」。この日は10数年前から閉鎖されている棒二森屋の屋上をスタート。探偵に扮したガイドが「劇場跡」「すずらん階段」など隠れた名所や知識を次々と紹介した。

 今月末で閉店する和光ビルを眺めながら、見納めとなる駅前の光景を満喫。大門横丁を通り抜け、昭和の雰囲気が残る仲通りや柳小路をゆっくりと進んだ。ガイドはポイントごとに昔の写真を見せながら、現在の風景と比較するなどして参加者を楽しませた。

 この日は約40人の市民がそれぞれ大門への思い出を持ち寄って参加した。空き地や駐車場が目立つ通りを歩けば、参加者から「昔はここに飲み屋があったはず」などと声が上がった。

 市内の木村久美子さん(68)は「懐かしいところばかりで、昔あった建物、思い出が目に浮かぶ」と大喜び。大門で50年近く飲食店を経営していた小林一夫さん(81)も「歩きながら若い時のことを思い出した。にぎやかさが忘れられないね」と笑顔だった。

 今回のイベントを企画し、ガイドも務めた市内のプランナー田村昌弘さんは「参加者が思い出話で盛り上がるという点は狙い通りで、満足してもらえたはず。ただ、もっと工夫しなければならない」。今回の成功を弾みにして、弘前のような人気の観光コンテンツに育てていくつもりだ。

 ■弘前路地裏探偵団 新幹線新青森開業に合わせて開始したまち歩きイベント。有名な観光地には行かず、裏通りの魅力を観光客に紹介している。ハンチング帽にサングラス、バンダナという探偵スタイルで案内をするのも特徴。今回は函館にのれん分け≠ウれた。

提供 - 函館新聞社


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