市長、早期の大間提訴を否定
update 2013/8/21 10:45
函館市の工藤寿樹市長は20日、準備を進めている大間原発(青森県大間町)の建設差し止め訴訟に関し、「(建設問題に関心を寄せる)動きのない中ではどうなのか」と述べ、早期の提訴に否定的な見解を示すとともに、引き続き世論の動向を見極める考えを強調した。
市長はこの日開いた意見広聴会「市長のタウントーキング」で、大間原発訴訟の会(竹田とし子代表)と会談。同会側は早期の提訴を求め、「市長が先頭を切り、世の中に流れを起こしてほしい」などと迫った。
市長はこれに対し「提訴の覚悟は決めている」としたが、具体の時期に関しては「全国的には原発再稼働への注目が強い。大間への関心が低い中で提訴しても線香花火にしかならない。きちんとした時期にやりたい」と慎重な姿勢を崩さなかった。
併せて同会は、今年7月に原子力規制委員会が策定した新規制基準を踏まえた市民向けの説明会の開催を要望。市長は事業者の電源開発(東京)の消極的な対応に憤りを示した一方、市主催での開催は「講師の人選が難しい」として否定した。
タウントーキングにはこのほか、NPO法人道南の子育て・教育を支援する会(保坂武道理事長)と北海道和種馬保存協会道南支部(長谷川繁支部長)が参加した。
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