七飯のレストランがペレットストーブ導入

update 2013/8/4 10:09


 【七飯】フレンチレストラン「ブランヴェール」(七飯町大川6、田中秀幸オーナーシェフ)は、店内の暖房用にペレットストーブ2台を導入した。2台のうち大型の機種「M55C」(火力16キロワット)は道内初の設置となり、来店者が環境問題を考えるきっかけとしたい考えだ。

 木質ペレットを使うため、二酸化炭素を増やさず環境に優しいペレットストーブは道内各地で普及が進んでいるが、NPO法人南北海道自然エネルギープロジェクト(ピーター・ハウレット代表理事)によると、道南では100〜200台とまだ少ない。

 同店内では、これまで石油ストーブを使っていたが、同NPO会員でもある田中さんの妻、智恵さんが「環境型の暖房機に関心があり、店内にあるとデザイン的にもいい」と導入に踏み切った。今冬から使うが、月の燃料代が半分に減る可能性があるという。

 M55Cは、豊臣工業(名古屋市、大蔵通孝社長)がカナダから輸入し、日本仕様に改良して販売。智恵さんは「ストーブを見て関心を持ってほしい」と期待を込める。

 7月31日には同店でお披露目会があり、17人が参加。ハウレットさんは「温暖化を防ぐ大事な対策であるとともに、森の資源を使うので地域産業の振興にもつながる」と一石二鳥を強調する。

 同NPOは講演会などを通じ、ペレットストーブを広める活動に力を入れる。NPO内に木質バイオマス普及推進部会(ハウレット部会長)を立ち上げ、今後、旗振り役となって道南での木質バイオマス普及に向けた民間の協議会を設立する予定だ。

提供 - 函館新聞社


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