函高専 学生寮の学習にiPadミニ導入

update 2013/6/12 10:22


 函館高専(岩熊敏夫校長)は、学生寮「春潮(しゅんちょう)寮」で行う1年生の一斉学習時間に、タブレット型多機能携帯端末「iPad」ミニを導入した。紙媒体に比べ安価で効率良く学習できるのが特徴で、今秋にはインターネットに接続して講義の予習・復習にも活用する。国立高専学生寮でのiPad導入は全国で初めてという。

 寮は高専敷地内にあり、現在の寮生数は1〜5年生182人(うち女子37人)。1年生40人(同8人)が月〜木曜の午後9〜10時半、一斉学習に励む。家庭学習の習慣を身に付けるため2003年から始まり、昨秋からは寮の3年生が教える態勢も整えた。

 iPadミニを使うのは開始から30分間。10日夜も男子食堂に男子、女子が集まり、英語の空欄穴埋めや英文の並べ替え問題などに取り組んだ。中野海渚(みなぎ)さん(15)は「紙が無駄にならず、文字も読みやすい」、関口明宏君(15)は「画面を見ながら答えをノートに書くので、覚えやすい。勉強がはかどる」と笑顔を見せた。

 高専の教員が作った英語と数学の問題データをiPadミニに保存しており、学生が画面を操作しながら答えをノートに書き写していく。回答も画面上で見られ、答え合わせができる。

 文科省の事業に採択され、学生の学びの支援として80台を購入。一斉学習での使用は5月下旬から始まり、学習支援室長の鳴海雅哉准教授は「個人により苦手科目が異なるので、各個人のニーズに的確に対応できる」と話す。

 副校長(寮務主事)の渡辺力教授は「インターネットを利用できる環境を整備し、講義内容を録画した映像を見ながら復習するなど、自己学習システムを構築したい」と話している。

提供 - 函館新聞社


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