函館市が本格節電開始
update 2012/7/3 09:49
函館市は2日、今夏の電力不足に対応する「市節電行動計画」に基づき、本格的な節電を始めた。9月28日まで(8月13〜15日を除く)の間、計251施設を対象に2010年比7.9%削減が目標。本庁舎単体では3〜8階の廊下を消灯するなどし、10年比13%の削減を目指す。
政府や北海道電力は7月23日から10年比7%の節電を要請しているが、市が率先して行動することで、市民の意識向上につなげる目的がある。行動計画は平日午前9時〜午後8時が対象。市立病院や福祉施設、浄配水場など28施設は数値目標の対象外だが、事務室などで2・8%の削減目標を立てている。
このうち本庁舎では、1階市民ホールの水銀灯を約75%間引きするとともに、テレビや「まちかどデジタル水族館」などの大型モニターを消灯。一般市民の訪れる機会が少ない3〜8階の廊下をすべて消灯した。
事務室での照明点灯時間の短縮や、パソコンなど事務機器の電源管理など計16項目の対策を立て、10年比13%の節電を目指す。
市総務課は「庁舎の電力使用状況を職員にメールで周知し、一層節電に努めながら、訪れる市民への影響を少なくしたい」と話す。ホールで随時開かれるパネル展などは、パネル上部にLED照明を設置して対応する方針。
中央図書館(五稜郭町)は職員が働く事務室で照明の間引きなどを行うが、利用者のスペースについては読書環境を考慮し、照明や館内温度を平常通りとする。同館は「読書の場であり、暗くはできない」。また夜間急病センターなどの医療施設があり、計画停電の対象外となっている総合保健センター(同)も事務室で節電に努めるが、一般市民が利用する健康増進センターは通常通りとする。
市はこのほか、通常24時間稼働しているし尿処理場(日乃出町)を日中の一定時間停止するほか、市電は23日から9月7日の平日午前9時から午後4時ごろまで、運行間隔を6分から7分に延長し、1日8本程度減便する。
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