スターボウル、4月末で営業終了

update 2012/3/22 12:52


 北海道乳業(函館市昭和3、田島久吉社長)は21日、子会社に運営委託しているボウリング場「スターボウル」(同市昭和4、中村慎一郎支配人)の営業を4月30日で終了すると発表した。施設の老朽化が理由で、隣接している旧ホテルオークランド(2009年1月閉館)と同ボウリング場は年内に解体する予定。

 同社によると、スターボウルは1972(昭和47)年2月にオープン。開業から40年が経過し、建物や40あるレーンの老朽化が進み、大幅なリニューアル投資も困難なため、閉館を決めた。

 ボウリング場のレーンの材質は現在、プラスチックなどの合成が主流だが、スターボウルは木製。木製レーンは定期的に表面を削り、傷んだ箇所を修復する工事が必要だが、この削り直しには限界があるという。加えて合成レーンにするには機械設備全般に大幅な費用がかかる。「5月以降にボウリングの予約、計画をしていた皆さまにご迷惑を掛けることになり、おわびしたい」と同社。

 ボウリングブームを受けてスターボウルがオープンした当時、市内には約10のボウリング場があり、同場によると年間約20万人の利用者があった。その後ブームは下火になったものの、約20年前にスコアを自動表示する機械を導入したことで、再び年間約20万人が訪れるようになった。

 現在も約10クラブ、約200人が拠点として生涯スポーツに汗を流している。全道大会も多く開催され、これまで2人を国体に輩出している。

 長年、同場で練習を積み、全国大会で数々の栄誉に輝いた函館大ボウリング部の西村淳顧問は「長い間お世話になった場所が無くなるのは寂しい」、中村支配人は「現在はボウリングとそのほかのレジャーの複合施設に人気があり、時代の流れではあるが残念」と話していた。

 旧ホテルとボウリング場跡地は、北海道乳業の工場敷地として利用する方針。

提供 - 函館新聞社


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