3年間は一生の宝物 「遠友塾」卒業式 1期生38人
update 2012/3/15 11:02
戦争や病気で十分な教育が受けられなかった人を対象にした道南初の自主夜間中学「函館遠友塾」(今西隆人代表)の卒業式が14日、函館市総合福祉センターで行われた。卒業生38人は在校生やスタッフに見守られながら、第1期生の誇りを胸に学びやを巣立った。
函館遠友塾は七飯養護学校の今西教諭が2009年に開設。現在は20代から90代と幅広い年齢層が在籍し、週に1回国語や数学、社会、英語などの教科を習っている。
卒業式では在校生らから大きな拍手が送られる中、入場。今西代表が一人一人に卒業証書を手渡し、その後それぞれが3年間の感謝の言葉を述べた。スタッフや同窓生、在校生に向け、「一生忘れることのない大切な宝物ができました。3年間ありがとうございました」など言葉を詰まらせながらスピーチした。
今西代表は「次の目標や夢に向かって頑張ってください」と激励し、送辞では2年生全員が「みなさんはいつまでも私たちの先を行く遠友塾の先輩です。今の情熱をあたため、元気で過ごしてください」とメッセージを伝えた。
同塾最高年齢の黒田正二さん(92)は「塾で得たものはたくさんあった。勉強だけでなく遠足も楽しかった。この3年間は忘れられないいい思い出」、3年間皆勤賞を表彰された浅川美津子さん(80)は「プレッシャーを感じることなく気楽に来れ、とても楽しい3年間だった。スタッフや仲間のおかげです。春から短大で勉強を頑張ります」と笑顔で話していた。
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