秋サケ漁 渡島、量・額ともに過去5年で最低

update 2011/12/20 10:33


 渡島管内の今年の秋サケ定置網漁が、ほぼ終了した。10日現在の漁獲量は前年同期比40・2%減の82万匹、漁獲金額は同23・4%減の14億2664万円で、ともに過去5年(2006〜10年)で最低となった。品薄に伴う価格上昇から、金額の落ち込みは若干抑えられた。2年連続の不漁が決定的となり、深刻な事態に陥っている。

 渡島海区漁業調整委員会によると、管内の漁獲量は噴火湾(長万部―森町砂原)が同41・9%減の37万匹、道南(鹿部―松前・白神岬)が38・8%減の45万匹、日本海南部(白神岬―松前町と上ノ国町の境界)が同30・3%増の818匹。過去5カ年平均(181万匹)に比べると半分以下だ。

 漁獲高は、過去5カ年平均(22億円)に比べ35・2%となった。同委員会は「金額は最悪だった08年をさらに下回る厳しい結果」と受け止める。一方、「管内漁業は多角経営なので、定置にはイカやイワシ、スケトウダラなども入る。秋サケ単体では悪いが、漁家経営にどう影響するかは分からない」とする。

 全道の漁獲量(10日現在)は同6・2%減の3426万匹。漁獲金額は同24・6%増の545億円で、2年ぶりに500億円の大台に回復、平年並みの水準に持ち直した。地域別では、昨年も好漁だったオホーツクが同5・1%減の1866万匹、同31・6%増の303億4013万円と「独り勝ち」。根室、えりも以東、えりも以西はいずれも振るわなかった。日本海は同29・9%増の204万匹、同61・8%増の24億4065万円だったが、平年に比べると悪いという。

 管内の秋サケ漁は本来、9月1日の解禁だったが、自主休漁、自主規制を経て同8日から操業が始まった。まだ一部で漁は続いているが、25日で終わる見込み。

提供 - 函館新聞社


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