都内のローソンで函館発信 12月22日開設

update 2011/10/14 11:03


 大手コンビニエンスストアのローソン(東京)の店舗一角で函館の特産品を販売し、観光情報を発信する「函館市アンテナショップ」が12月22日、東京都中央区の新店舗「ローソン京橋駅前店」内にオープンすることが決まった。地場産品の販路拡大が期待され、観光情報も発信して首都圏の消費者に函館ブランドを売り込む。

 同社はこれまで徳島や埼玉、長野など6県と提携し、都内や大阪、名古屋市などに7店舗のアンテナショップを開設しているが、単独の市町村では初めての試み。13日には函館市役所で調印式があり、工藤寿樹函館市長は「ローソンの販売力に頼りながら函館のブランド力を拡大したい」と抱負を述べた。

 店舗は東京駅から徒歩10分、地下鉄銀座線京橋駅から徒歩1分で、銀座や日本橋にほど近いビジネス街に位置し、これまで都市銀行があったオフィスビルの1階角地。同社の通常店舗よりは大きめの215平方bの売り場内の入り口付近に約10平方メートルの専用コーナーを設ける。

 運営は函館物産協会(石黒義男会長)に委託。市内・近郊の企業・店舗を中心に特産の水産加工品や菓子類など常温や冷蔵、冷凍の製品約80品を並べる。同社は「イカとガゴメコンブ関連の製品を前面に打ち出したい」とし、同協会は「会員企業以外でもいいものがあれば出したい」と話す。

 調印式で工藤市長は「函館の経済や観光にも貢献するはず。必ずや成功させ、2店目、3店目と拡大させたい」と意気込んだ。市は地域産品の販路拡大やPR、消費者ニーズの把握につなげるほか、専用コーナーに観光パンフレットなども設置し、首都圏からの観光客誘致も狙う。

 調印した同社関東ローソン支社の沢田正幸支社長は「函館という大きなブランド力に魅力を感じた。近隣のOLやビジネスマン以外に全国から東京を訪れた人もアクセスしやすい立地で、魅力的だけどまだ知られていない隠れた商品も紹介したい」と話し、函館の商材を使った新商品開発にも意欲をみせた。

提供 - 函館新聞社


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