「義援船に感謝伝えたい」岩手県久慈市立荷軽部小

update 2011/9/10 10:07


 岩手県久慈市立荷軽部(にかるべ)小学校(小保内=おぼない=悟校長、児童16人)の5、6年生5人が修学旅行で15、16の両日来函し、東日本大震災で被災した同市漁協に磯舟228隻を無償提供した函館の漁協にお礼をする。市内5漁協(函館市、銭亀沢、戸井、えさん、南かやべ)を代表し、函館市漁協(橘忠克組合長)が対応。子供たちは義援船を通し両市の絆を再認識する。

 同校によると、修学旅行は1泊2日の日程。子供たちは両市に共通する漁業をテーマに事前学習を重ね、函館から義援船が贈られたことを知った。今月6日には、同校で学習会が開かれ、3年生以上10人が久慈市漁協と同市林業水産課の職員から、同市の水産業の現状や津波被害の状況、義援船が贈られた経緯などについて説明を受けた。義援船提供のきっかけとなった77年前の函館大火の際、久慈市が函館市へ義援金を届けたことも紹介された。

 児童の中に漁師の子供はいないという。小保内校長は「子供たちから『義援船をもらったお礼をしたい』という声が出てきて非常にうれしく思った。子供たちの心を育てる良い機会。久慈と函館の漁業の違いもしっかり学んできてほしい」と話す。

 児童は15日午後、JR函館駅に到着後、市漁協へ向かう。小田島水産食品(弁天町)も訪れる予定。

 また、16日には久慈市立夏井中学校(斉藤真理子校長、生徒79人)の3年生26人も、修学旅行の一環で義援船のお礼のため函館市漁協を訪問する。同校では体験学習として、生徒が実際、義援船を使ったホヤやウニ漁を手伝った様子を収めたDVDも作製している。

 義援船をめぐっては7月下旬、久慈市の山内隆文市長と同市漁協の皀(さいかち)健一郎組合長ら関係者6人が来函。函館市役所や5漁協を訪れ、最大限の謝意を示した。

 同市では、津波で市内登録漁船数の93%に当たる575隻が失われた。義援船は、6月上旬に函館から現地へ運ばれた。

提供 - 函館新聞社


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