五稜郭と奉行所の関係は/見学会で建築の経緯説明
update 2011/6/5 10:48
「五稜郭・箱館奉行所見学会」が4日、函館市の現地で開かれた。30人が参加し、五稜郭が建てられた経緯や、箱館奉行所の内装などの説明に聞き入った。
箱館奉行所(加納裕之館長)の来館者から、五稜郭と奉行所を同時にガイドしてほしいと声が上がり、初開催した。はじめに元中学校教員の茂木治さんが五稜郭について説明。「もともと奉行所は元町にあったが、函館山から内部を見られたりするため、移動することになり、川の近くで水の便が良いことなどで、この場所が選ばれた。城でも要塞(ようさい)でもなく、奉行所を守るために作られた」などと話した。参加者から石垣の積み方について質問され、谷積み(落とし積み)であると紹介。このほか、奉行所を一周するように散策し、井戸跡やアカマツの由来なども解説した。
奉行所内は沼崎孝男副館長が案内し、大広間の畳や、柱、はり、内壁の素材や工法などを説明。「全国から職人が集まり、当時の工法を再現した貴重な建物」と話した。
この日初めて奉行所を訪れたという市内中道の主婦、三上慶子さん(72)は「子供のころから見ていたアカマツの歴史、石垣の細かい部分など、初めて知ったことが多く、とても有意義だった。大広間の畳が部屋ごとに違うのにも驚いた」と話していた。
なお、同見学会は11、18日にも予定されているが、両日とも定員に達している。
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