固く握手 思いは一つ 東日本大震災桧山応援職員第3陣

update 2011/4/15 10:07


 【岩手】東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県山田町役場を支援する、桧山町村会と桧山振興局の応援職員第3陣8人が14日朝に被災地入りした。激しい余震に見舞われながらも、1週間に及ぶ支援を完遂した第2陣のメンバーと固い握手を交わし、支援業務をバトンタッチした。

 第3陣は、1993年の北海道南西沖地震の復興業務を担当した経験がある、奥尻町の木村孝義さんをリーダーとする8人。震災から1カ月が過ぎた被災地では、倒壊した建物やがれきの撤去が急ピッチで進んでいる。高さ10bを超える防潮堤に守られていたはずの市街地が、津波で壊滅した状況に、木村主幹は「奥尻島の被害をはるかに超える規模だ。微力であっても山田町の復興のために力になることができれば」と話した。

 山田町役場に入った第3陣は、第2陣が担当した、ボランティアセンターの開設や窓口業務などの引き継ぎを受けた。町職員の案内で庁舎屋上から、津波と火災で焼け野原になった市街地を目の当たりにした、上ノ国町の佐藤誠さんは「東北一帯で大変な災害が起こったことをあらためて実感した」と息をのんだ。

 戸籍や住民票に関する事務を担当する、山田町の関清貴町民課長は「ぎりぎりの職員数で窓口業務を維持している状態。災害で亡くなった大勢の住民の死亡届や火葬許可などの事務務処理が全く追いつかない状態だ。震災から1カ月が過ぎ、家族や家を失った町職員の疲労もピークに達している。桧山の皆さんによる手厚い支援は職員にとって大きな励みになる。心から感謝しています」と話した。

 町村会と振興局は、今月末まで第4陣までの職員派遣を計画しているが、行政機能の回復に向けた全国町村会などの本格的な支援体制が整うまでの間は、派遣を継続することも検討している。14日には、江差町の須藤公徳総務財政課長が山田町幹部と会談し、今後の支援について意見交換した。

提供 - 函館新聞社


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