箱館奉行所で防火訓練
update 2011/1/27 10:01
「第57回文化財防火デー」の26日、函館市の特別史跡・五稜郭内に昨年復元オープンした箱館奉行所(五稜郭町44)で防火訓練が行われた。来館者の避難誘導など火災発生時の初動対応を確認するとともに、貴重な建造物に対する防火意識を高めた。
文化財防火デーは1949(昭和24)年1月26日、奈良県で法隆寺金堂が炎上し、壁画が焼損したことをきっかけに文化財保護の意識が高まり、55年に制定された。市では毎年、博物館や重要文化財に指定されている建造物で訓練を実施しており、奉行所では初めて行われた。
訓練は市教委や市消防本部、指定管理者の名美興業職員ら約45人が参加。建物奥の「武器置所」から出火したとの想定で、職員が初期消火や消防への通報、来館者誘導などを分担し、屋外に避難。現場に到着した消防隊が放水を行った。
訓練終了後、市東消防署の山田芳弘主査が「避難誘導の声出しが良く、いい訓練だった」と講評。同奉行所の西沢勝郎副館長は「建物はすべて木造で、火を出さないことが大切。スタッフに対する消火器の取り扱い指導や、消火設備の点検を毎日欠かさず行っていきたい」と話し、気を引き締めていた。
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