東北新幹線新青森開業、道南観光業界も期待

update 2010/12/6 10:45


 東北新幹線の全線開業により、道南地域でも本州からの観光客の増加に期待が高まっている。現時点では、市内の観光業者からは「目立った客足の伸びは見られない」との声が多いが、開業効果が表れるのは本格的な観光シーズンに突入するゴールデンウイーク以降との見方もあり、しばらくは推移を見守る状態が続きそうだ。

 ロワジールホテル函館(函館市若松町14)では、12月23―25日のクリスマスシーズンの予約が例年より10日ほど早く満室なるなど、新幹線効果が早くも表れている。ただ年末年始の予約については「例年より1割ほど多いが、まだ空きがある」状況で、開業効果は一時的の様子。「今は函館より青森に注目が集まっているのではないか。来年夏場の観光シーズンに期待したい」と話す。

 JTB北海道函館支店では、観光客数が予想ほど伸びていないのは、今回の開業による函館―東京間の平均短縮時間が約20分で、新青森―東京間(約40分)の半分であることが要因と分析。本格的に新幹線効果が表れるのは「来年3月に約300キロの最高速度を誇る新型車両はやぶさが導入され、さらに15分程度短縮されてからではないか」とみている。

 一方で、閑散期である12月の新幹線開業を新たなビジネスチャンスに生かそうとする動きも出ている。函館バスでは、4日から冬場の定期観光バスを初めて導入。中でも、木古内駅を起点とした松前方面を回るルートは、2015年度開業の北海道新幹線で、同駅が道内最初の停車場所となることを見据えた試みとも言える。利用者の出足は鈍いが、同社では「まずは冬場も(観光バスが)運行しているということを定着させていくことが大事」と長期的に展望する。

提供 - 函館新聞社


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