榎本武揚のひ孫・隆充さんら会合「開陽丸子孫の会」
update 2010/2/6 22:12
幕末の混乱期にその名を刻んだ軍艦「開陽丸」の乗船者の子孫が、函館市本町7の居酒屋「開陽亭」で初めて会合を開いた。榎本武揚(旧幕府軍総裁)のひ孫、榎本隆充さん(東京農業大学客員教授)ら14人が集い、「先祖の時代からかかわりの深い地で仲間が集えることは大変幸せ。今後も函館の皆さんとの絆(きずな)を深めたい」と話した。
2007年4月に子孫32人で発会した「開陽丸子孫の会」(榎本隆充会長)が昨秋開いた「函館・江差の旅」の一環として、今回の宴席が実現した。子孫の会は現在の世情を時代の転換期と捉え、「先人の考えや行動を検証しながら、その思いを未来に生かしたい」と会誌づくりや定期的な会合を開いている。
函館市内に「開陽丸」をこよなく愛する居酒屋があるとメンバーが聞きつけたのが会合を開くきっかけ。市内の「開陽亭」は「高い志で時代を駆け抜けた『開陽丸』にあやかりたい」と開陽亭グループの柳沢和昭会長が名付けた。
宴席に柳沢会長が駆けつけ、この逸話を披露すると、子孫の会メンバーは感激。「『開陽丸』に温かな思いを寄せていただき、本当にありがたい」と終始和やかな雰囲気に包まれた。
隆充さんは「道南の皆さんに親切にしていただき、感謝している。今回の旅の素晴らしい出会いを、前向きな未来づくりに生かせることを願っている」と話していた。また、一行の旅を案内した地元関係者は「『開陽亭』に開陽丸子孫の皆さんが集まることはとても意義深いこと」と喜んでいる。
提供 - 函館新聞社
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