新型インフルさらに拡大…渡島・桧山管内

update 2009/10/3 13:12

 渡島・桧山でも新型インフルエンザが広がりを見せている。2日には江差町で初の感染疑い患者が確認され、函館市内では8歳の男子児童が新型インフルエンザ脳症の発症が分かった。児童は一時意識不明となったが、現在は回復している。新型インフルエンザ脳症患者の発生は同保健所管内では初めてで、道内でも2例目。

 市立函館保健所によると、脳症となった児童は9月30日夜、自宅でけいれんを起こし、意識不明となったため市内の医療機関に入院。10月1日未明に38度台の発熱があった。簡易検査では陰性だったが、医療機関は同保健所に新型インフルエンザ脳症が疑われるとして通報。2日に道立衛生研究所(札幌)で遺伝子検査を実施し、新型インフル陽性と確定した。

 児童は1日朝には意識が回復。現在は熱も37度台に戻り、回復に向かっている。

 また、同保健所などは2日、新型インフルエンザの集団発生が疑われるため函館本通中学校の1年生、同尾札部中学校の2年生、同ラ・サール中学校1年生が学年閉鎖、函館駒場小学校の6年生1クラス、同ラ・サール中学校3年生1クラス、同中部高校全日制の3年生1クラス、同大妻高校の1年生1クラスが学級閉鎖を行うと発表した。それぞれの閉鎖期間は1―7日までの2―5日間。

 江差保健所も同日、檜山支庁の出先機関・檜山農業改良普及センター(江差町柳崎町55、職員13人)の職員2人が、新型インフルエンザに感染した疑いがあると発表した。同保健所管内の檜山南部5町で、新型が疑われる集団感染発生は、厚沢部町、上ノ国町に続き3町目。

 同保健所によると職員2人の容体は安定しており、いずれも自宅療養中という。同センターによると他の職員には、発熱などの症状はみられず、通常業務にも支障はない。週明け以降にも他の職員を含めた健康状態を確認する方針という。

 渡島保健所も同日、新型と疑われる集団感染で、北斗市内の幼稚園の2学級を2日から7日まで学級閉鎖すると発表した。

提供 - 函館新聞社




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