箱館奉行所オープン盛り上げろ/関連グルメ続々誕生
update 2010/7/17 13:18
函館市の五稜郭公園内に箱館奉行所が29日、復元オープンするのを目前に控え、市内の飲食・食品業者が手掛ける記念の関連グルメが続々と誕生している。大河ドラマの幕末ブームにも乗り、各社は駅弁にハンバーガー、ビールなど、あの手この手で商機をにらみ、新商品開発が熱を帯びている。
弁当製造販売のみかど(若松町)は20日から、JR函館駅で函館ゆかりの幕末の志士にちなんだ「土方歳三おとこ飯」(1050円)を売り出す。赤色が好きだったとされる土方から連想し、はこだてわいん(七飯町)の赤ワインに付け込んだ赤べこのはこだて和牛を五穀米入りのご飯に巻いた。
ロール中央には道南産のアスパラ3本で土方家の家紋「左三つ巴」をイメージ。おとこ飯の名の通りボリューム満点だが、企画担当者は「キウイソースを添えて女性にも受け入れられる味に仕上げた。そのままでもしょうゆをつけても楽しめ、土方のようにいろいろな『表情』を持っています」と売り込む。
市内・近郊で外食チェーンを展開するラッキーピエログループは1日から、五稜郭公園前店(五稜郭町)限定で「箱館奉行所いにしえバーガー」(400円)を販売している。古くから道南で食べていたと推測されるイカやホタテ、玉ねぎのフライ3種が入り、「多い日では一日20個ほど売れるひそかな人気商品」と同店。
地ビール製造販売などのマルカツ興産(豊川町)は10日から、140年前のビールを再現した「箱館奉行所麦酒」(350円)を数量限定で販売中。文献などを基に明治初期に流通し始めた「糖度が高く、苦味が強い」という味を目指した。同社によると、既に2000本弱が売れる好評ぶりで、売れ行き次第で増産も検討している。
いずれの商品も開発担当者が往時に思いをはせ、想像力を頼りに生み出したたまものだが、「奉行所の完成を盛り上げたい」という思いは一つ。各社は「観光客だけでなく市民にも味わってもらい、まちを挙げて機運を高めたい」とPRに力が入っている。
提供 - 函館新聞社
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