青空に響く祝砲 五稜郭祭最終日
update 2010/5/17 12:52
第41回箱館五稜郭祭(同協賛会主催)は16日、榎本軍と新政府軍が練り歩くメーンイベント「維新行列」や「開城セレモニー」を終え、2日間の日程に幕を閉じた。青空の下、沿道には多くの観客が詰めかけ、パレードで表現された歴史絵巻に見入っていた。
ここ数年、天候がすぐれず中止になるイベントなどが多かったという同祭。今年は快晴に加え、サクラも見ごろとあり、祭りは例年以上の盛り上がりを見せた。
維新行列は、陸上自衛隊第11音楽隊の演奏を先頭にスタート。開陽丸やサスクハナ号に当時の軍服姿で乗り込んだ西尾正範市長らは、函館が開国するに至った「安政の五カ国条約」締結国の関係者など約400人と行進した。バトントワリングと函館地区吹奏楽連盟のパレードも同時に実施され、祭りを彩った。
榎本軍と新政府軍の戦闘シーンが目玉となっている行啓通でのパフォーマンスでは、両軍が一斉に切り掛かる迫真の殺陣を披露。鉄砲隊の銃声や土方歳三の熱演に、沿道の市民からは「かっこいい」などの声とともに大きな拍手が送られていた。
五稜郭公園内特設ステージでの「開城セレモニー」では、榎本武揚が黒田清隆に「海律全書」を手渡すシーンなどが再現された。クライマックスには開城と戦争終結を祝う祝砲が打ち鳴らされ、そのごう音に観客は驚きながらも惜しみない拍手を送っていた。
提供 - 函館新聞社
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