五稜郭公園で花見準備着々 開花予想は連休明けも

update 2010/4/28 12:43

 春の大型連休中の花見スポットとして毎年大勢の市民や観光客でにぎわう特別史跡五稜郭公園。今年は天候不順の影響などで、サクラの開花は昨年より10日以上遅い5月7日と予想されているが、公園内にはカラフルなちょうちんが飾られ、宴会用のブルーシートも敷かれるなど、花見準備は着々と進んでいる。

 五稜郭公園のサクラはソメイヨシノが中心で、平年は5月3日ごろに開花し7日ごろに満開となるが、ここ数年は温暖化の影響などから4月中に開花しゴールデンウイークの期間いっぱい花見を楽しめる状況が続いていた。

 同公園内で、ジンギスカンやビールなどがセットになったお花見プランを提供しているサンフレッシュサービスによると、昨年は連休初日の4月29日からほぼ連日満員の状態が続いたが、今年は連休後半の7―9日に予約が集中。「当初は連休前半に予約していたお客さんが、開花が遅れることを知って変更するケースが多い」と話す。

 同社では上ラム肉に野菜、タレ、はしなどに鍋やコンロまでそろった手ぶらで楽しめるジンギスカンセットを1人前1800円で提供している。予約・問い合わせはTEL090・6694・7500。

 一方、同公園を眼下に見下ろす五稜郭タワーでは、書き入れ時にサクラの開花が間に合わない状況を心配する。「花見を目的としたツアーで、各地から訪れたお客さんをがっかりさせるのは申し訳ない。せめて一足早く咲くムラサキツツジや、建設中の箱館奉行所の姿を楽しんでもらえれば」と話す。

 五稜郭公園を毎日散歩する市内本町の主婦(60)は「早くサクラを見たい。満開の中をウオーキングすると本当に気持ちいいから」と心待ちにしている様子だった。

提供 - 函館新聞社




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