グループホーム 3年半ぶり新規3施設 市が整備再開…「にしぼり」1日開所

 函館市は本年度、2006年度から凍結していた認知症対応型共同生活介護施設(グループホーム)の計画的整備を再開する。療養病床からの転換型で9月1日に医療法人社団仁生会西堀病院のグループホームにしぼり神山が開所するほか、新規募集した2施設に医療法人鴻仁会深瀬病院と有限会社トリノを選定した。新規開所は3年半ぶり。

 グループホームは認知症の要介護認定者が共同生活する介護福祉施設。医療法人や社会福祉法人、民間会社などが参入して事業を展開している。1ユニット9人(個室9床)で、新規整備する3施設はともに2ユニットの個室18床を備える。

 市福祉部と市立函館保健所によると、現在の市内のグループホームは33施設597床。施設整備費はかかるが、比較的経営が安定していることから参入が相次ぎ、05年度だけで15施設270床が整備された。市は一定の整備がされ、これ以上増加すれば介護保険財政を圧迫するため、施設整備の許認可権限が市に下りた06年度から新規整備を凍結してきた。

 本年度から3年間の第4期市介護保険事業計画でグループホームについて、第3期計画期間(06―08年度)で現状維持としたが、認知症の高齢者が増え、入所待機者もいることから一定数の整備が必要―との基本方針を決め、3年間で5施設(うち療養病床からの転換2施設)程度の整備を計画している。

 本年度は西堀病院が療養病床から転換。新規2施設分は市中央部と東央部でそれぞれ1件を募集したところ、中央部で4件、東央部で5件の応募があり、外部委員でつくる選定委員会の選考で深瀬病院とトリノに決まった。

 市は、日帰り通所や短期入所、ヘルパー派遣などの機能を複合させた小規模多機能型居宅介護施設の応募が不振なことから、今回の新設グループホーム募集で小規模多機能型施設の併設を条件とした。

 1日にオープンするグループホームにしぼり神山(神山1の25の9)では、27日午前10時から午後3時まで内覧会を開催中。管理者兼ホーム長の関大樹さん(33)は「家庭的な雰囲気の中で職員1人1人が利用者の皆さんを支えていきたい」と話している。問い合わせは同施設TEL0138・52・0247。

update 2009/8/27 11:03
提供 - 函館新聞社


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