港まつり開幕、開港パレードで節目祝う

 港町函館の夏を盛り上げる一大イベント「開港150周年記念函館港まつり」(同実行委主催)が1日、開幕した。市民らが函館の歴史にかかわる人物にふんして練り歩く「箱館開港パレード・高田屋嘉兵衛からペリーへ」で幕開け。5日まで多彩なイベントが展開される。

 港まつりは1935(昭和10)年、前年に発生した函館大火からの復興を願って始まった。この年、函館が開港した1859年から「喜寿」の77年目に当たることから、盛大な祭りとなった。当時は7月に行われたが、1966年から8月に移行した。

 パレードは午後4時すぎに高田屋嘉兵衛銅像前(函館市宝来町)を出発。花泉舞衛社中による高田屋嘉兵音頭や、回転太鼓、ふとんだんじりなどの一行を先頭に、嘉兵衛の7代目高田嘉七さん(78)、第30代ミス函館らが車上から手を振りながら観客の前を通った。また、陸上自衛隊函館駐屯地が製作した山車「黒船号」「開国五カ国号」も加わり、行列を華やかに彩った。

 約1時間でウオーターフロント特設ステージ(同市末広町)に到着し、箱館港歴史セレモニーを実施。留学生たちがペリー提督などを演じ、開港時の歴史劇を披露した。その後の開会式では実行委の木村孝男会長が「函館が祭りに染められて開港150年の節目を祝い、活気づいた市民が喜んでくれることを確信しています」とあいさつした。

 2日は「ワッショイはこだて(十字街・松風コース)」が午後4時15分から行われ、2年ぶりに「青森ねぶた」、新潟、横浜、神戸、長崎の開港4都市の各祭りが第2部に登場する。

update 2009/8/2 12:34
提供 - 函館新聞社


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