新島譲の志たたえる 海外脱国祈年祭
函館から脱国してアメリカで勉学に励み、帰国後に同志社大(京都)を創設するなど、明治維新の大業に命を賭けた新島襄(1843―90)の偉業をたたえる「海外渡航祈年祭」(新島襄・パトスの会主催)が17日、函館市大町の海外渡航記念碑前で開かれた。同会(宮腰善行代表)の会員など約10人が参列。碑に献花し、新島の志をたたえた。
函館の開港から5年が経ち、海外渡航が禁じられていた1864(元治元)年、新島は国を憂い、海外に新しい知識を求めること決意し、江戸から函館へ到着。7月17日、大町の海岸からアメリカ船ベルリン号に乗り込み密航に成功した。
同会は、新島と、新島の行動を支援した函館の福士成豊の見識をたたえ2000年に設立。記念祭では参列者が碑前に献花し、手を合わせた。次に、日本キリスト教団函館千歳教会の井石彰牧師が教会と新島のかかわりを紹介。新島がアメリカで受けたキリスト教(会衆派)の精神が、同志社、日本のキリスト教の精神につながっていると話すと参列者はメモを取るなどして聞き入っていた。
update 2009/7/18 15:49
提供 - 函館新聞社
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