函館開港150周年まで100日、機運高めようとイベント
函館開港150周年記念式典が開かれる開港記念日の7月1日まで23日でちょうど100日。22日には函館開港記念事業実行委員会(会長=西尾正範市長)主催の100日前イベントが行われ、記念行事を盛り上げていこうと活気づいてきた。一方、市民への周知や協賛金、寄付金の獲得など課題も残されている。市民参加の記念行事として機運をさらに高めていく必要がある。
開港記念日の7月1日には市民会館で記念式典が行われるほか、8月8―16日までの9日間にわたり函館港緑の島を「DREAM BOX150」と称して、「食」「音楽」「スポーツ」のそれぞれをキーワードとした多彩なイベントが繰り広げられる。
「食」をテーマとしたイベントは「HAKODATE国際フィッシャーマンズマーケット」と称し、水産関連のシンポジウムや全国の水産物展示販売などを予定。「音楽」では、7―14日まで「はこだて国際民俗芸術祭」、8日に「PMFコンサート」、16日にベアフットコンサートなどを開催。「スポーツ」では9日、15日に陸、海の2会場で楽しめる「Dream BOXスポーツフェスタ」を開く。
また会場の全体のにぎわいを創出するイベントとして、プラネタリウムや開港の歴史展、ヨット体験試乗なども企画している。
イベント内容は開催の半年前の段階でもなかなか決まらなかった。イベント運営に実績のある神奈川県在住の岩堀恭一氏をプロデューサーに迎え、事業の具体案を固め、2月12日に開かれた実行委員会の会議でようやく内容が決まったという。
計画の遅れにより思うように情報発信ができなかった分、市民への周知不足は否めず、市議会の定例会でも複数の議員が準備の進ちょく状況や実行委の体制をただす質問が相次いだ。これに対し、西尾市長は「今後は市民への周知を進めたい」と、ばん回を期している。
記念事業の予算は総額1億2000万円を計上している。このうち市の負担金が4000万で、残りを企業、団体の協賛金や、町会連合会や経済の団体からの募金として募っている。現時点では各種団体からの募金は10団体から2120万円となっており、実行委は「企業や団体に広く協力を呼び掛けていきたい」としている。
提供 - 函館新聞社
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