「こも」外して春を待つ 赤松街道 ボランティアで害虫を取り除く
【七飯】鳴川地区の国道5号線、通称「赤松街道」で15日、冬囲いのためにアカマツに巻かれていた「こも」を住民らが外す体験会が行われた。参加者62人はアカマツの保護のため、作業に精を出した。
冬期のこも囲いは、マツカレハやマツクイムシなどをこもに集めて駆除することが目的。約150年前から行われている伝統的な駆除の方法で、農薬を使わないことから現在でも皇居などで用いられている。体験会は地元の人たちにアカマツ保護の関心を高めてほしいと、赤松街道を愛する会(寺沢久光会長)が主催し毎年行っている。
寺沢会長は、「今日は寒いですが、赤松街道のために元気を出して頑張りましょう」とあいさつ。8グループに分かれ、昨年10月に巻き付けたこもを一枚一枚丁寧に外していった。また、外したこもについている害虫の種類や数などをチェックするとともに、マツカレハやマツクイムシなどの採集も行った。体験終了後にはボランティア団体から豚汁が無料で配られ、参加者は冷えた体を温めながら、おいしそうに味わっていた。
以前から街道の「こも」に興味を持っていたという函館市三育保育園の近藤D、君(6)は「何のためにこもをしているかがわかった。虫を探したり採ったりするのは面白かった」と笑顔で話した。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。