歴史講座「道南の旧街道」 郷土史家・中村さんが講演
函館市中央図書館主催の郷土の歴史講座「道南の旧街道」が8日、同図書館(五稜郭町)視聴覚ホールで開かれた。札幌市在住の郷土史家、中村正勝さん(83)が撮りためた旧街道などのスライドを解説し、会場を埋め尽くした市民約230人が“歴史散歩”を楽しんだ。
中村さんは上磯町(現北斗市)出身で、郵便局勤務の傍ら道南の街道の変遷について歴史資料を調べたり、現地に赴いたりして調査。江戸時代から昭和後期に渡島管内にあった旧街道の写真や複写した道路絵図など約390枚分を閲覧用のスライドにまとめ、昨年夏に同図書館に寄贈した。
講演では1965年から80年ごろにかけて調査・撮影した旧街道や街道沿いの神社、石碑、木造橋などを一枚ずつ解説しながら紹介。旧砂原町と七飯町を結んだ本願寺道路がバイパス機能を果たしていたことや、敵からの応戦に耐え得るよう直線道路がほとんどないことに触れ、「道路の変遷をたどることでその時代の建物や風情が見えてくる。道路は先人たちの残した血と汗の結晶」と熱弁を振るった。
update 2009/3/10 10:25
提供 - 函館新聞社
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