「近代化産業遺産群」函館の5遺産認定

近代産業化の過程を物語る存在として経済産業省がまとめ、6日に発表した「近代化産業遺産群」に、函館市内の5件が認定された。(1)旧函館恵山小学校で展示する国産工作機械(2)青函連絡船記念館摩周丸の展示物(3)船入潤防波堤(4)笹流ダムと元町配水池(5)金森赤レンガ倉庫で、産業史や地域史上での役割、価値が認められた。

 幕末から昭和初期にかけての産業近代化の過程が、今日の「モノづくり」の基礎として意義深いとの考えから、複数の遺産を関連付けて、産業史や地域史をもとに構成した33のストーリーを軸に認定した。昨年度に「近代化産業遺産群」がまとめられ、今回はその続編となる。

 遺産は公募し、専門家らで構成する産業遺産活用委員会が会議や現地視察を行って決定した。道南では函館の5件のみとなった。

 国産工作機械は旋盤など7つの金属などを加工する機械で、工作機械・精密機器の歩みを示す遺産として認められた。摩周丸の展示物は青森市の八甲田丸とともに鉄道連絡船の歩み、船入潤防波堤は海運業隆盛の基礎となった港湾土木技術を物語る。ダムと配水池は近代水道の歩み、倉庫群は赤レンガ製造業発展を知る建造物とされた。

 国産工作機械を申請した函館産業遺産研究会の富岡由夫会長は「機械を収集した苦労が報われた思い。函館はこのほかにも函館山要塞など近代遺産の宝庫で、これらを活用して地域活性化につなげてほしい」と話している。

update 2009/2/7 11:26
提供 - 函館新聞社


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