「函館学2008」初回講義

 「キャンパス・コンソーシアム函館」(会長・中島秀之公立はこだて未来大学長)主催の市民向け合同公開講座「函館学2008」の初回講義が8日、函館市高丘町の函館大学で行われた。同大の小林裕幸教授(69)が「幕末箱館人物伝」と題し、五稜郭の立案・設計などで知られる武田斐三郎や栗本鋤雲らの函館とのかかわり、功績などを語った。

 同函館は、市内8高等教育機関と函館市で構成。関係機関が連携し、総合大学的活動を展開する「キャンパス都市函館」構想の推進を目指し、各種事業に取り組んでいる。同講座は4年目の取り組みで、今年は29日までの計4回を予定。初回は定員を大幅に超える220人が参加した。

 小林教授は、アメリカ海軍ペリー提督やロシア使節プチャーチンとの交渉に加わった人物として武田斐三郎を紹介。箱館奉行所派遣後、日本初のストーブを作ったり、新しい教育機関「諸術調所」を建設して前島密や井上勝、新島襄らの指導に当たるなど多方面での活躍ぶりを流ちょうな語り口で力説し、「彼を超える蘭学者は当時いなかった。勉学熱心ですごい人物だった」と話した。同奉行所に派遣され、日仏交流や畜産振興に尽力した栗本鋤雲の活動についても語った後、「多くの逸材が当時多くいた函館は、今も大きな可能性を秘めている」とまとめた。

 夫婦で参加した市内の浅野悦子さん(67)は「とても分かりやすかった」と話していた。

update 2008/11/9 13:20
提供 - 函館新聞社


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