殿様街道、歴史案内「フラッグ」好評
【福島】福島町千軒の山道「殿様街道」は松前藩主や幕末の志士、土方歳三らが歩いたとされる福島の観光名所の一つで、豊かな自然とその歴史の舞台に触れようと、人気を集めている。特に町民有志が制作した案内道具が随所で活躍し、柔軟な発想と風情ある演出が多くの人を魅了している。
「歴史を感じながら森林浴を楽しみ、古里を盛り上げよう」と地域住民が整備するこの道は全長約7キロ、標高差200メートルほどで、子どもから年配者まで誰もが気軽に歩ける。急斜面には安全ロープがあり、松前藩主の休憩所跡は「茶屋峠」、箱館戦争で置かれた大砲の跡地は「砲台跡」などと手づくりの看板が置かれている。
今年はさらに大名行列の旗をイメージした案内道具「殿様フラッグ」が登場し、好評を博している。「コンブ新幹線」「コンブ神社」など特産品の模型づくりで古里をPRする町日向460の鉄工所社長鳴海健児さん(68)と町三岳73、中塚徹朗・中塚建設社長(50)が考案した。
写真や歴史年表をプリントした布(縦2・5メートル、横1メートル)を釣りざおで張る仕組みで、伸縮可能なさおは「刀」、たためる布は絵巻風という“サムライ”をほうふつさせる趣向だ。
25日に行われた「ブナの森、観察会」でも登場。「学校の黒板のようで分かりやすい」と人気だった。中塚さんは「まちづくりを思う発想から生まれた作品。皆さんに喜んでもらえることがうれしい。用途の可能性は無限なので、さらなる活用策を見出したい」としている。
提供 - 函館新聞社
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