博物館五稜郭分館最後の特別展/新徴組など貴重な資料180点

update 2007/7/15 10:25

 11月末に閉館される函館市立博物館五稜郭分館(五稜郭公園内)の最後の特別展「さらば五稜郭の星」の第1部「血戦!戊辰戦争―東北・蝦夷地の戦い―」が14日、同館で始まった。所蔵品や江差町、東北各地の博物館、郷土資料館の協力で集めた資料約180点が展示され、新徴組や榎本武揚の手紙などが紹介されている。9月17日まで。

 新徴組は、京都の治安を守る新選組に対し、1862(文久2)年、江戸幕府が浪人を集めて結成。庄内藩主の指揮下に置かれ、江戸を取り締まったが、戊辰戦争では官軍と戦い、賊軍となった。今展では皮肉な運命が垣間見られるよう、山形県鶴岡市の所蔵資料などを展示。同館の保科智冶学芸員は「あまり知られていない新徴組の存在を知ってもらえれば」と話す。

 榎本武揚が蝦夷島総裁として副総裁松平太郎のもとに、箱館のイギリス領事ユーデン氏にあてた手紙では、砲台や五稜郭に入らないことを呼びかけている。筆遣いからは榎本の心境が感じられる。保科学芸員は「古文書という硬いイメージではなく、言葉に込められた意味を楽しんでもらえれば」と紹介する。

 高松凌雲が薩摩藩士池田次郎兵から譲り受けた山水画など貴重な資料もある。保科学芸員は「歴史を動かした資料ばかり。一点一点をじっくり眺めてほしい」と来場を呼びかけている。

提供 - 函館新聞社



前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです