09年の函館開港150周年に向け「記念事業実行委」30日に設立

update 2007/11/24 16:45

 函館市は30日、2009年の函館開港150周年に向けて、官民一体となった「記念事業実行委員会」を設立する。函館は1859(安政6)年に国際貿易港として海外に門戸を開いて以来、港と共に発展してきた。大きな歴史の節目を市民とともに祝うため、事業推進の中核となる組織で、式典や各種イベントの方向性、内容を検討していく。

 函館は横浜、新潟、神戸、長崎とともに1858(安政5)年にアメリカ、ロシア、イギリスなど5カ国と結んだ修好通商条約に基づき、開港が定められた。開港5都市のうち、1859年に開港し、2009年を150周年と位置付けているは函館と横浜のみ。

 実行委設立には市の関連部局、国と道の各機関をはじめ、函館商工会議所などの経済界、各種業界団体、函館新聞社や市内に支社、支局を置く報道機関など計75団体・企業が賛同している。実行委にはワーキンググループを設置する方針だ。

 市は本年度中に事業の基本概要を固める計画で、現在、記念事業についてはオープニングイベントとなる式典、各種イベントの2本柱で想定。市民参加型のメーン事業、趣旨に合致するイベントには「函館開港150周年事業」の冠を付け、連携事業とすることや、開港5都市との合同イベントの検討などを進めている。

 また、函館港利用促進協議会は「開港150周年記念事業キックオフイベント」として12月21、22の両日、はこだてクリスマスファンタジー会場で「はこだてスイートキャンドルプロジェクト」を開催。参加者が一斉にろうそくの明かりをともす内容で、横浜市内でも同イベントを同時開催し市民に浸透を図る。

 市港湾空港部管理課では「行政は脇役で、広く市民にも参加を求めていきたい。実行委を設立することで機運を高め、記念事業の推進に取り組みたい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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