エアトランセ・江村林香社長会見、チャーター方式転換も

update 2007/2/9 12:06

 地域コミューター航空、エアトランセ(函館市高松町511)の江村林香社長は8日、同社で今後の運航計画などについて記者会見した。江村社長は、現存する函館―帯広、函館―女満別の2路線を「運航形態にこだわりはなく、毎日運航するということが大前提」と説明した上で、現在の定期便一日2往復から同1往復への減便や、乗り合いチャーター方式への転換などを含む、新たな事業展開に乗り出す考えを示した。

 同社は、2005年3月に函館―帯広を就航して以来、新たに開設した路線を含めて搭乗率の低迷が続き、厳しい財政状況を余儀なくされている。5路線のうち運休していた帯広―新千歳、函館―新千歳間と女満別―新千歳の3路線と、同社の新千歳運航整備基地を4月1日付で廃止するのをはじめ、現存2路線の運航を継続するとしながらも、便数や運航ダイヤの調整で採算性の向上を図ることが急務となっている。

 選択肢の一つとして挙がっている乗り合いチャーター方式は、出発時刻を設定せず、予約状況によって出発時刻を決める点が定期便との大きな違いだが、「定時制を保つ」(江村社長)としている。

 コスト削減の観点から(1)函館以外の帯広や女満別に常駐させていた整備士が運航便で移動し、到着地で作業に当たる(2)函館以外には無線を常設せずに民間のものを使用(3)往復とも予約が無い場合は運休できる―などのメリットがあるという。

 また、新路線の計画として東北や北陸、沖縄でのチャーター便就航のほか、社屋や航空機といった資産のリース方式導入なども検討中。江村社長は「今後も変わらず、函館の本社で業務を続ける」とし、現路線については「違う形にせよ、必ず残していきたい」と述べた。

提供 - 函館新聞社



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