箱館奉行所収支試算/1年目は290万黒字
update 2006/5/10 12:17
函館市は9日、国の特別史跡五稜郭跡に復元整備する箱館奉行所の実施設計案をまとめ、管理運営にかかる収支試算を明らかにした。11日の市議会総務常任委員会で報告する。
復元整備は国や道の補助を受け、8月に着工、2010年7月に供用開始の予定。総工費は33億円。貴重な歴史的、文化的遺産を活用し、市民や観光客が函館の歴史を学べる拠点を目指す。
試算では、1年目は7月から開館するため、入館者13万7000人で収入は5700万円、支出が人件費や光熱水費など各経費を合わせて5440万円で260万円の黒字。2、3年目は入館者20万5000人で収入は8500万円、支出は8210万円で、290万円の黒字となる。
4年目以降は、13年目まで入館者数が2、3年目より5%減少、14年目以降はさらに5%減少すると見込んでいる。このため、5年ごとの設備補修費や展示替えの経費200―3000万円を含めると、開館4年目から20年目まで、年間110―3510万円の単年度赤字となる見通し。ただ市教委は「経営努力でランニングコストをさらに抑えられる」とみている。
原則、通年開館で年間開館日数を約340日間、一般入館料500円とし、五稜郭タワーと市立函館博物館五稜郭分館との入館者比率や、旧函館区公会堂の入館者数を参考に収支を試算。支出は旧函館区公会堂の管理運営費用、箱館奉行所実施設計による積算経費を基に算出した。
また管理運営は指定管理者制度を導入し、職員は通年8人体制、4―10月の繁忙期は臨時職員4人を採用する考え。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。